「あなたの一票で変わる」ような国は終わっているという話
こんにちは。ざるご(@zalgo3)です。
選挙シーズンでも何でもないですが、選挙について書きたくなったので書きます。
突然ですが、システム制御には、「安定性」という概念があります。
ざっくりと説明すると、安定性とは「入力の変数に微小な変化を与えたとき、出力の変化もまた微小である」という性質のことです。
入力に誤差が生じることなんてよくあることなので、一般的にシステムは安定である方が望ましいです。
これを選挙について当てはめて考えてみましょう。
入力は「国民の票の分布」であるとしましょう。
出力は「選挙が終わった後の政治動向」とでもしましょうか。
日本の場合、国政選挙の有効投票数は、ざっと5000万票くらいありますので、国民一人の一票が変わったというのは、「入力の微小な変化」であると言えるでしょう。
もうお分かりいただけたと思いますが、「あなたの一票で政治が変わる」ような選挙システムは、非常に「不安定」です。
「あなたの一票で政治が変わる」というのは、酒に酔った勢いで誰かが誤った投票をしただけで、とんでもない方向に国が動いてしまう可能性があるということです。
そんなシステムは使い物になりません。
「誰がねえ!誰に投票しても!おんなじやおんなじ」であるということは、システムとして非常に望ましかったということですね。
それでは、また。