円周率は有理数です。
んな訳あるかい!!!
ということで、どうもよねすけです。今日はエイプリルフールなのでこんな調子乗ったタイトルにしてみました。
円周率が無理数、超越数であることは広く知られていることです。
が、その証明ってみんなあんまり知らないんじゃないかなあ、と思ったので今回は円周率の無理数性の証明を書きたいと思います。(時間の都合で途中式をずいぶんと省略してあるので良かったら自分で実際に手を動かして考えてみてください。)
なお、今回の証明には以下の本を参考にしました。この本、個人的にはめっちゃ好きな本なので良かったら手に取って見てください。
- 作者: M.アイグナー,G.M.ツィーグラー,Martin Aigner,G¨unter M. Ziegler,蟹江幸博
- 出版社/メーカー: シュプリンガー・フェアラーク東京
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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円周率をとおく。が無理数であることを示す。そうすればが無理数であることもわかる。
証明するにあたって以下の補題を用いる。
補題
あるを固定し、
とおく。
- 関数はという形の多項式で、係数は整数である。
- に対して、である。
- すべてのに対して、微係数とは整数である。
このとき、ある整数に対して、と仮定する。多項式
は、を満たす。
補題の3つ目から、は整数である。
となり、
は整数となる。さらに、境界を除けば正の関数の積分として定義されているので、は正。しかし、十分に大きなを持ってきてとなるようにすると、補題の2つ目から
となる。これはが正の整数であることに矛盾。よっては無理数。
これより円周率は無理数であることが示された。
なんだか、きつねにつままれたような証明ですね~。
最後に。
今日から新年度ですね。進級した方は進級おめでとうございます。進学が決まった方、もっとおめでとうございます!!!これからの新生活、頑張っていきましょう!!!
それでは。