正準変換(母関数を用いて)
おはこんばんにちは。よねすけです。
久しぶりの投稿です。今回は解析力学について。
注意:以下ではアインシュタインの規約を用いているのでシグマがすべて省略されています。
ラグランジュ形式ではという点変換について共変的(形が変わらない)でした。
それではハミルトン形式でも同様にという相空間内の一般の変換についても共変になるのでしょうか。しかし、勝手な変換をしてしまっては正準方程式
を満たさなくなります。ということはある種の条件が必要になります。それを具体的に求めていきましょう。
次にような相空間内の変換を考えます。
このときの変換されたハミルトニアンに対して、正準方程式が成立しているとします。すなわち、
いま、変分原理により、 がいえます。一方についても がいえます。
これらより、 なので、任意関数を用いて、
です。実際、そうであれば
となり、これは端点の値のみの関数より、その変分は0になります。
この式に対応する微分形式を用いた式は
です。この表現にすることで左辺の全微分が右辺の1形式に対応していることがわかります。右辺にがあるのでの引数にをとることが自然だと考えられます。